PDFの表示

 PDF (Portable Document Format) ファイルは、ドキュメントの電子画像です。Red Hat Linuxでは、PDFを表示するためのオプションをいくつか提供しています。

 xpdf という名前のオープンソースアプリケーションが、Red Hat Linuxに組み込まれています。xpdf ツールは機能の充実した、使いやすいツールです。画面の内側で右クリックするとメニューオプションの一覧が表示されます。下部にあるツールバーには、ドキュメントを前後にスクロールするナビゲーションツールや、標準のズーム、印刷、検索ツールが備わっています。xpdf manページは、xpdf オプションに関する役立つ情報を数多く提供します(シェルプロンプトをを開いて、コマンドラインから man xpdf と入力すると参照することができます)。

 PDFを xpdf で表示する方法は、次のとおりです。

  1. メインメニュー => アプリケーション => xpdfを選択します。

  2. xpdf 画面で右クリックして、オプションの一覧を表示します。

  3. [Open]を選択してファイルの一覧を表示します。

  4. 表示したいPDFファイルを選択して、[Open]をクリックします。

Red Hat Linuxには、ほかにも、PostScriptTMとPDFファイルの表示とナビゲーションを行うためのオープンソースアプリケーション、Ghostview が組み込まれています (PostScriptの詳細については、http://www.cs.wisc.edu/~ghost/index.htm/ を参照してください)。PDFを Ghostview で表示する方法は、次のとおりです。

  1. メインメニュー => グラフィック => Ghostviewを選択します。

  2. File => Openを選択して、使用可能なファイルの一覧を表示します。

  3. 表示したいPDFかPostScriptファイルを選択して、[Open File]をクリックします。

Figure 11-9. PDFのGhostviewによる表示

NotePDFの変換
 

PDFは、シェルプロンプトをオープンして次のように入力すると、簡単にPostScriptに変換できます。

pdf2ps input.pdf output.ps

ここで、input.pdf は変換したいPDFファイルを、output.ps は生成されるPostScriptファイルを表します。

pdf2ps コマンドは Ghostscript ツールの一部です。システムで、Ghostscript ドキュメントの存在する場所を調べるには、シェルスクリプトから gs -h と入力します。

Ghostviewのユーザーマニュアルは、http://wwwthep.physik.uni-mainz.de/~plass/gv/ から入手できます。

NoteGhostviewとGhostscript
 

Ghostview は、Ghostscript のためのユーザーインターフェイスです。Ghostscript は、PostScript変換プログラム、PDF変換プログラム、変換ツールを兼ねます。詳細については、http://www.pdflib.com/gsmanual/index.html/ を参照してください。

Adobe Acrobat Reader はRed Hat Linuxに同梱されていますが、http://www.adobe.com/ から無償でダウンロードすることもできます。