ブートディスクの作成

 ユーザーがrootとしてログインしている場合、わずかな時間ですみますので、新しいブートディスクを作成したり、すでにあるブートディスクをコピーしたりすることをお勧めします。

 ブートディスクを作る理由としては、システム障害から回復するのに役立つこと、ダウンロードしてコンパイルした新しいカーネルをテストするのに役立つこと、そして、コンピュータを複数のオペレーティングシステムで共用するのに役立つことなどが挙げられます。

 Red Hat Linuxをインストールするときに、ブートディスクを作成する機会がありました。インストールの再にブートディスクを作成しないことを選んだ場合には、ここで、新しいブートディスクを作成することができます。

 ブートディスクを作成するには、次のようにしてください。

 シェルプロンプトに移動し、rootとしてログインされていることを確認します。シェルプロンプトが[newuser@localhost newuser]$などのように表示されている場合には、次のように入力します。

[newuser@localhost newuser]$ su -
Password: yourrootpassword
[root@localhost newuser]#

 フロッピードライブに標準ディスケットを挿入します。

Tipフロッピードライブの名前指定
 

Linuxでは、フロッピードライブは/dev/fd0という名前で参照されます。

 前に使用したことのあるディスケットを使用する場合、そのディスケットの内容はすべて失われてしまいますので、注意してください。

 プロンプトから次のように入力します。

uname -r

 カーネルのバージョンが表示されます。カーネルは、すべてのLinuxシステムの心臓部です。ユーザーのカーネルのバージョンは、次のようになっています。

2.4.x-yy

 2.4の後にはいくつかの数字が続き、たとえば、2.4.1のようになっています。

 これでカーネルのバージョンが分かりましたので、どのカーネルをディスケットにコピーするのかをmkbootdiskコマンドに指示できるようになりました。

 次のコマンドを入力します。

mkbootdisk --device /dev/fd0 2.4.x-yy

 どこにカーネルをコピーするのかをmkbootdiskに指示しないと、デフォルトにより、/dev/fd0にあるディスケットにコピーされるようになります。

 Enterキーを押してください。フロッピードライブのライトが消えてから、ディスクを取り出してラベルを付けてください。

Tip画面の消去
 

画面が混み合ってきたときには、いつでもプロンプトからclearと入力して、画面を白紙状態に戻すことができます。

Tipsuおよびsu -コマンド
 

suというコマンドは代替ユーザーを意味し、ユーザーが一時的に別のユーザーとしてログインできるようにするものです。suとだけ入力してEnterキーを押すと、ユーザーはログインシェル内にとどまったままで、root(スーパーユーザーとも呼ばれます)になります。su -と入力すると、rootのログインシェルを使用するrootとなります。これは、ユーザーが初めからrootとしてログインしていたのと同じような状態です。2つのコマンドはどこが違うのでしょうか。コマンドの中には、rootとしてログインしたのでなければ実行できないものがあります。ですから、su -と入力すると、ログアウトしたうえでログインし直さなくても、これらのコマンドを実行することができます。