Red Hat Linux 7.1: The オフィシャル Red Hat Linux 入門ガイド
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ユーザーアカウントの作成

　Red Hat Linuxのインストール時にrootパスワード（rootアカウント、つまりシステム管理者用のパスワード）を作成するように求められます。そのときに、追加でユーザーアカウントを作成することもできました。

　インストール時にユーザーアカウントを作成していない場合は、ユーザーアカウントの作成が最初の作業となります。以下にGUI（linuxconfを使用）を使った作成手順とコンソール画面を使った作成手順を両方示します。

　GUIを使ったユーザーアカウントの作成手順

　コンソールまたはグラフィック画面からログインします。
　ターミナルウィンドウを開きます。GNOMEパネルやKDEパネルでは、デスクトップの下部に表示されるターミナルエミュレータのアイコンをクリックします。GUIを使わずに作業をする場合、すでに表示されているコンソール画面に移動します。
　コマンドラインからsu -と入力し、rootとしてログインします。rootパスワードの入力が求められます。
　コマンドラインからlinuxconfと入力します。linuxconfが開いて、最初にヘルプ画面が表示されます。[Quit]をクリックして、linuxconf画面を表示します。
　[Users Accounts]の隣りの[+]をクリックして、メニューを展開表示します。
　[Normal]の隣りの[+]をクリックします。
　[User Accounts]をクリックします。
　画面の右側に表示される[Users Accounts]ウィンドウで、[Add]をクリックします。
　ユーザーのログイン名とフルネームを該当するフィールドに記入します。各アカウントは少なくとも1つのグループに属していなければなりません。グループは、ファイルアクセス許可を決める際に使います。ユーザーアカウントのデフォルトのグループは、ログイン名と同じになります。
　そのほかのフィールドを任意に記入して、最後に[Accept]をクリックします。
　新しいユーザーのパスワードを入力します（ユーザー名とパスワードの選択については、本章で後ほど詳しく説明します）。確認のため、パスワードの再入力が求められます。

　これで、新しいユーザーがユーザーの一覧に表示されているはずです。linuxconfで[User Accounts]リストからユーザーを選択して[Del]ボタンをクリックすると、アカウントを削除することができます。アカウント情報を編集するには、[User Accounts]リストから対象のアカウントを選んで、フィールドに必要な変更を加えてから、[Act/Changes]をクリックします。

　linuxconf機能の詳細については、linuxconfの[Help]ボタンをクリックして、示されるヘルプを参照してください。

　コンソール画面を使ったユーザーアカウントの作成手順

　コンソール画面から、rootとしてログインします。
　コマンドラインから、useraddと、それに続けてスペースと新しいアカウントのユーザー名を入力します。
　次に、passwdと、それに続けてスペースと新しいユーザー名を入力します。
　コンソール画面には、[New UNIX password]が表示されているはずです。この画面は、新しいアカウントのパスワードの入力が求めるものです。
　確認のためにもう一度パスワードを入力すると、新しいアカウントが作成されたことを示す次のようなメッセージが表示されます。

passwd: all authentication tokens updated successfully

	アカウント名の選択
	ユーザーアカウントは、John Smithならjsmithとするなど、ユーザー自身の名前を元にしたものがよく見られます。しかし、イニシャルや誕生日、さらにはより独創的な名前をつけてもかまいません。

	安全なパスワードとは
	ユーザーアカウント名を選ぶときは、凝った名前でも単純なものでもかまいませんが、パスワードの選択には十分注意が必要です。パスワードはアカウントの鍵となるものですから、他と重複せず、かつ覚えやすいものでなければなりません。パスワードは6文字以上の長さが必要です（インストール時にMD5パスワードを有効にすれば、最大256文字のパスワードまで設定可能です。もっともそこまで長いパスワードは不要でしょうが）。大文字と小文字を混ぜたり、数字と文字を混ぜたりすることができます。「qwerty」（キーボードの左手上のキー配列）や「password」などの安易なパスワードを設定することは避けるべきです。覚えやすく、かつ他と重複しないパスワードにするには、「airplane」を「a!rPl8nE」にするような感じで、単語の構成を変化させてみてください。パスワードに関する詳細は、Chapter 10を参照してください。

安全なパスワードとは

ユーザーアカウント名を選ぶときは、凝った名前でも単純なものでもかまいませんが、パスワードの選択には十分注意が必要です。パスワードはアカウントの鍵となるものですから、他と重複せず、かつ覚えやすいものでなければなりません。パスワードは6文字以上の長さが必要です（インストール時にMD5パスワードを有効にすれば、最大256文字のパスワードまで設定可能です。もっともそこまで長いパスワードは不要でしょうが）。大文字と小文字を混ぜたり、数字と文字を混ぜたりすることができます。「qwerty」（キーボードの左手上のキー配列）や「password」などの安易なパスワードを設定することは避けるべきです。覚えやすく、かつ他と重複しないパスワードにするには、「airplane」を「a!rPl8nE」にするような感じで、単語の構成を変化させてみてください。パスワードに関する詳細は、Chapter 10を参照してください。

　ターミナルウィンドウは、ウィンドウ右上隅の[X]ボタンをクリックするか、またはプロンプトで「exit」と入力すると閉じることができます。

	パスワードを忘れた場合
	rootアカウントやユーザーアカウントのパスワードを忘れてしまった場合の処置については、the section called パスワードを忘れた場合 in Chapter 13を参照してください。